思い立って、JR福知山線廃線跡を歩いてきた。

思い立って、JR福知山線廃線跡を歩いてきた。

大阪から45分の生瀬駅から武田尾駅へ、JR福知山線廃線跡ハイキング。武庫川渓谷沿いに残る6つの真っ暗なトンネルと錆びた鉄橋、1986年に廃止された旧線跡を歩く。真夏の炎天下、トンネルの中だけひんやり涼しい非日常の一日。


No. 039  ·  travel · Fukuchiyama Line Ruins  ·  2026.7.20


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昨日の夜、旅の話で盛り上がった。
朝、その熱のまま電車に飛び乗って、廃線跡へ。

昨日の夜、友人たちと旅について語り合っていた。あそこに行きたい、ここも行きたい。日本にはまだまだ自分の知らない場所がいっぱいあって、掘りがいがあるね、なんて。

その熱が朝まで残ってたみたいで、起きて旅Vlogを見てたら自分の足でどこかに行きたくてたまらなくなった。ちょうど日帰りでサクッと行けるところを探してたら、ここを見つけた。JR福知山線廃線跡。行くしかないね!

期間

日帰り
2026年7月20日

エリア

生瀬駅 →
武田尾駅

距離

約4.7km
武庫川渓谷沿い

Day 1

大阪から45分の秘境ハイキング

生瀬駅 → 廃線跡入口 → 6つのトンネル → 鉄橋 → 武庫川渓谷 → 武田尾駅。炎天下なのにトンネルだけひんやり、光と闇のコントラストがずっと楽しい道。

大阪から電車でたった45分。

大阪から電車でたった45分、生瀬(なまぜ)駅で降りる。そこから歩いて10分ほどで廃線跡の入口に着く。大阪から1時間でこんな秘境めいた場所があるとは、と毎回この手のスポットで驚かされる。

緑に包まれた廃線跡の遊歩道

入口からすぐ、緑のトンネルみたいな遊歩道。もう空気が街と違う。

そもそも「JR福知山線廃線跡」とは。

ここは、1986年(昭和61年)8月まで実際に列車が走っていた旧・福知山線の線路跡。武庫川の渓谷沿いを縫うように走っていた区間で、複線電化にあわせて長いトンネルの新線に切り替わり、この旧線区間は役目を終えた。

その後しばらく立入禁止だったのが整備されて、今は生瀬駅〜武田尾駅の約4.7kmを、廃線跡そのままの雰囲気で歩けるハイキングコースになっている。線路の枕木、錆びた鉄橋、真っ暗なトンネル。「廃線を歩く」という体験がまるっと残されているのが最高に面白い。

真夏の青空と山

この日は真夏の快晴。…つまり、めちゃくちゃ暑い。

正直に言うと、夏の真昼間に行ったからめっちゃ暑かった。日陰の遊歩道とはいえ、汗はどんどん出てくる。でも、それを一瞬で忘れさせてくれるのがこのコースの主役、トンネルだった。

武庫川渓谷の景色がずっと気持ちいい。

歩いている間、ずっと右手に武庫川の渓谷が広がっている。ゴツゴツした巨岩の間を清流が流れていて、これがまた綺麗。水の音を聞きながら歩くだけで涼しい気持ちになれる。

武庫川渓谷の岩と清流

武庫川渓谷。巨岩とエメラルドの流れ、ここが大阪の隣とは思えない。

6つのトンネル、そして真っ暗闇。

このコースにはトンネルが6つある。近づくと、緑の中にぽっかりと真っ黒な口が開いていて、まずその見た目でテンションが上がる。

緑に飲み込まれそうな廃線トンネルの入口

緑に飲み込まれかけたトンネルの入口。この吸い込まれる感じ、たまらない。

そして中に入ると、炎天下がウソみたいにひんやり涼しい。天然のクーラー。ここで一気に汗が引く。外は真夏、中は別世界、というギャップがずっと楽しい。

石とレンガで組まれた廃線トンネルの内部

石とレンガで組まれたトンネル内部。100年前の仕事、渋すぎる。

ただし、懐中電灯がないとマジで真っ暗で何も見えなくなる。これは大げさじゃなくて本当に。長いトンネルだと出口の光が遠くて、足元も見えないレベル。長いトンネルは結構怖かった。スマホのライトでもいけなくはないけど、ちゃんとした懐中電灯を持っていくのを強くおすすめします(コース案内でも必携とされてる)。

トンネルの出口、額縁のように緑が見える

でも、この出口。暗闇の先に額縁みたいに広がる緑、これが最高に気持ちいい。

怖さの分だけ、トンネルを抜けた瞬間の解放感がすごい。暗闇の先に、額縁みたいに切り取られた緑がぶわっと広がる。この光と闇のコントラストが、このコース最大のごちそうだと思う。

錆びた鉄橋も渡る。

トンネルだけじゃなくて、武庫川に架かる鉄橋も渡る。無骨に錆びたトラス橋(歩けるように歩道が整備されている)で、その向こうにまたトンネルの黒い口が待ち構えている。廃線跡って感じの画がずっと続くのがいい。

錆びたトラス鉄橋とその先のトンネル

錆びた鉄橋の先に、また黒いトンネル。RPGのダンジョンっぽさある。

武田尾へ、渓谷を眺めながら。

終盤は渓谷沿いをのんびり。川と山と廃線跡、この3点セットをずっと眺めながら歩けて、ほんとうに贅沢な道だった。

武田尾へ向かう武庫川渓谷の眺め

武田尾方面へ。緑の濃さと川の透明感、夏の渓谷は強い。

帰りは武田尾駅に向かう途中でソフトクリーム屋さんを見つけて休憩。いっぱい歩いて汗をかいた身体に、冷たいソフトクリームが染みるねえ。こういうご褒美のための運動でもある。

武田尾駅がまさかのトンネルの中。

ゴールの武田尾駅がまた面白い。なんとホームの半分がトンネルの中に作られているという珍しい構造。駅に着いてまで廃線跡テイストというか、トンネル尽くしの一日を締めるのにこれ以上ない駅だった。なんかかっこいいね

トンネルの中に作られた武田尾駅のホーム

武田尾駅、ホームがトンネルに突っ込んでる。この構造、テンション上がる。

🔦 JR福知山線廃線跡は、生瀬駅から武田尾駅まで約4.7km・トンネル6つ。懐中電灯は必携(照明ゼロで本当に真っ暗)。歩きやすい靴で、夏でもトンネルは涼しいけど渓谷沿いは暑いので水分多めに。自転車・火気は禁止、ゴミは持ち帰り。

結局、汗で身体はドロドロ。でも滅茶苦茶気持ちのいいハイキングだった。祝日なのに人も全然いなくて、静かな渓谷と暗いトンネルを独り占めした気分。思い立った勢いで来て大正解の一日でした。

— Len

旅と写真とコーヒーと。

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